こんにちは、takakicです。今回は海外転職、特に東南アジアのタイ、ベトナム、インドネシア、マレーシアといった国々での就労に向けた活動についてその道のりや気にしなければならないお金周りのことをお伝えします。



私もはじめは色々不安でした。もちろん書類選考は落ちましたし、面接でも落ちました。
しかし、約3ヶ月の転職活動で内定を取ることができました。私の体験をもとに転職活動を通じで得た知識を共有し少しでも海外への転職活動を考える方の役に立てればと思います。
東南アジアへの海外転職何から始めればいい?【タイ、ベトナム、インドネシアに挑む】
・どうして海外で働きたいのか、なぜ日本ではだめなのか
・現地を知る
・エージェントに登録して求人を見る
・求人を見極める
・オファーを待ちつつ応募する
・履歴書、職務経歴書
・面接までの段取り
・面接準備、対策
・面接のときの心得
・面接後の報告や対応
どうして海外で働きたいのか、なぜ日本ではだめなのか
あえて海外に出ることを考えているのであれば、はっきりしている方がほとんどだと思います。
しかしながら、しっかりと自分の中で落とし込みきれているでしょうか?
このあとご紹介する、「現地採用」はなかなかショッキングな現実を突きつけられます。
特にお金に関しては、東南アジアへの海外転職はよく考えてから決断をしたほうがリスクヘッジになります。
日本国内の求人数は高止まりしていますが、260万件ほど。それに対する求職者は170万人程度。有効求人倍率は1.57倍です。
つまり、職を選ばなければそして、自分自身が選ばれれば、戦う相手は一人いるかいないかということです。

出典:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和元年10月分)について
一方海外への転職は戦う人が日本人だけではなくなってきます。ただし、そういう市場に出れば、です。
どういうことかというと、海外にいて「日本人が必要」なポジションがあります。それは、「日本国内の企業や日本人をお客様にもつ企業」です。
もちろん海外就職を狙う方の中には、そもそも海外市場で戦い世界中の優秀な人々に負けてたまるかといった気持ちを持って、英語や筋の通ったスキルを持った方もおられることでしょう。ただ、そういう人は極稀だと思います。
そんな、英語力もスキルも持ち合わせていなくても、海外で仕事がしたい。
希望を持つかたはぜひ、「日本」に関わるビジネスをしている海外にある企業をまずは選択肢として探してみてください。
現地を知る
行ったことはありますか?
自分が働く場所です、何かしらのきっかけがあってそこで働きたいと考えられていると思います。
逆に行ったこともないのに、そこに行きたいというのは何の理由があったのでしょうか。
旅行することと、そこで暮らすことは全く別次元の話です。
日本国内ではインフラはほぼ整い、上下水道、電気がないことはほぼないでしょう。
田舎だ、田舎だと呼ばれるような場所であっても車に乗ればそう遠くないところにスーパーやコンビニがあるのではないでしょうか?
その感覚である場合、やはり一回「住む」という視点でその国を訪れることをおすすめします。
とはいえ、やはり最後は思い切りと覚悟です。情報をたくさん集めても住まなきゃわからないことがほとんどです。
最後は自分の直感を信じて決めてしまいましょう。
(香港に住んでいた頃はゴキブリが巨大でゆっくり歩いてくるのではじめはビビりましたが、そのうち慣れました)
エージェントに登録して求人を見る
さて、ある程度海外就職を考え始めたら、海外の求人を持っているエージェントサービスなどに登録することをおすすめします。
よくある、日本求人を取り扱うサービスでも海外求人を持っているところももちろんあります。合わせて登録しておきましょう。
・リクルートNEXT
・リクルートエージェント
・ビズリーチ
・パーソル
・dota
・Type転職
・en転職
自分で探すのであれば、以下のサイトが比較的幅広く掲載されています。
・カモメ
・AbroadCarrer
・RGF
・ICONIC
・ALC
このあたりから良さそうな求人を見つけて、エントリーをすると概ねエージェントが間に入ってサポートしてくれます。
私の場合は、ビズリーチの有料版で登録してオファーを待つスタイルを取りました。
オファーを待つ場合、履歴書や職務経歴書をみて興味を持って貰う必要がありますので、やはりアピールできる材料を持っていることは重要です。
ただ、オファーの場合まずはエージェントが持っている求人にマッチしているかもという前提での連絡になります。
他にも求人を持ち合わせている可能性はありますが、はじめから複数提示してもらうことを期待するのはやめたほうが良いでしょう。
求人を見極める
渡しの場合海外で働く日本人は駐在員であるイメージがもともとありました。
駐在ということは日本と同じ給料をもらいながら、赴任手当も一緒にもらえる状況であることが多くあります。
そうするとどうでしょうか、物価が安い国だと必然的に日本に比べて裕福な生活ができます。
しかし、
求人の多くは、駐在員の募集ではありません。
なぜなら、どこの馬の骨ともわからない、新しく入ってきた人に、そのような美味しい仕事を渡すことは企業も簡単にはしません。
まずは、社内で募り、それでもどうしてもいなければ外部から雇うわけです。
となると、海外転職する際の選択肢はどうなるのか、
そう、「現地採用」です。
名前の響きからも分かる通り、現地の物価に給与も近づけられます。
企業からしたら当たり前です。でも、それでも日本人の需要はあるので募集がかかります。
ただし、妥当な給与で有ることを前提として。です。
長くなりましたが、参考にタイとベトナムの求人相場は以下のとおりです。
タイ: 50.000THB〜100,000THB/月 (約18.1万円〜約36.2万円 /月)
ベトナム: 13,00US$〜30,000US$/月 (約14.2万円〜約32.8万円 /月)
※2019/12月1日時点
レンジは広いですが、最大の給与を見てもらっても分かる通り、日本に比べると相場的には下がります。
もちろん、経営者クラスであれば、これよりも上がりますが、それでもたかがしれている金額です。
ちなみに、賞与は1,2回つくところが多いですが、業績連動でもあるのであまり期待しすぎるのはおすすめしません。
また、福利厚生にかなりの差が出ます。
注意点としては、日本と比べた場合の保険などの仕組みがごそっと抜けてきますので、額面だけ見ていては、実際の年収は見えてきません。
こちらは、また別の記事でご紹介します。
オファーを待ちつつ応募する
とりあえず、サイトに登録をしたら、簡単に書いた経歴を見たエージェントや企業からのオファーを待ちます。
ただ、職務経歴書がきちんとかけていない場合、ほぼオファーはきません。
残念ですが、あなたという商品がわからない以上誰も買おうと考えてはくれないのです。
とはいえ、同時進行で問題ありません。職務経歴書を書きつつも、気になる求人はピックアップしていきます。
履歴書、職務経歴書
履歴書、職務経歴書を書くのは非常に時間がかかりますね。これまでの自分がやってきたことに自信があり、目的、道筋がはっきりしている場合書いているだけで楽しくなってくると思います。
ただ、多くの人はそうではないかもしれません。日本企業の場合は兎にも角にも色々やらされるか、固定の業務をやらされるかどちらかでしょう。
とはいえ、まずは書いてみましょう。
昔を振り返りつつ、一旦すべての情報を書き出します。
履歴書は事実を淡々と書くのみなので、サクッと書きましょう。
顔写真はできるだけあったほうがいいですが、はじめはなくても問題ありません。
なお、写真は
このあたりのアプリを入れて
スマホで自撮りして、
軽く、毛穴を消すくらいの加工をしちゃうと、印象が良くなります。
※やりすぎ注意です。最終的には直接会いますので、詐欺写真にならない程度に留めましょう
ちなみに、海外と履歴書をデータでやり取りするので、もはや証明写真を貼り付ける作業は不要です。
600円とか地味に高いのでこのあたりもデジタルの恩恵を受けましょう。
面接までの段取り
オファーが来るか、応募の求人から面接の依頼が来ればようやく一歩です。
過去の経験がない場合かなりの確率で条件の良い求人は書類選考で落とされます。
国によって求められる経験は違ってきますが、ベトナムはオフショアの場所ととして最近台頭してきているので、比較的開発系の案件が多い印象です。エンジニアの方は次のステップとしてPMなどを狙いやすいですし、その場合給与が高めになります。
また、日本を対象としている会社になってくるので、日本のお客さんやグループ会社とのやりとりは日本語、社内は英語や現地の言葉を使っていくことになるでしょう。
タイでは、製造系の仕事が比較的あります。コールセンターやECサイトだったりもあります。
インドネシア、マレーシアはコールセンターが多いですね。
面接は、エージェントから時間設定の依頼がありますので、1時間程度を確保できる時間を返答しましょう。
しっかり準備する期間も考えた上で調整してください。
何も準備しないで挑むのは勇気ではなく無謀です。
ただ、面接の日程はできるだけ早めに入れるのが吉です。企業担当者のことを考えると書類を通したあとの面接は素早くやるに越したことがありません。
面接はオンラインで行われます。
ツールは企業によって差がありますが、Skypeが多いです。(エージェントはほぼSkype)予めアカウントを取り、自分のPCでの動作確認はしておきましょう。特に背景は何もない壁が良いと思いますので、場所も考えましょう。
Skypeでない場合は、URLが送られてくるのでそこに時間にアクセスする流れになります。
音や映像の確認はほぼつないでみないとわからないですが、Skypeでの音声テストを、ブラウザ版のSkypeでやって問題がでなければほぼ問題ないでしょう。
まれに、アプリのインストールをさせられるシステムの場合がありますので、このあたりはエージェントからくる事前情報をきちんと確認して準備をしておくことをおすすめします。
面接準備、対策
面接は緊張するものです。ただ、相手が日本人の場合日本国内で対面で面接するのと大差はありません。
聞かれることも、大きくは以下の通りで、共通です。
・これまでの経歴
・苦労したことやそれを乗り越えてきた方法
・マネージャークラスの場合は、マネジメントの苦労ポイントを深堀りされる
・志望理由;あまり会社への志望理由は聞かれない印象です。海外就職する理由を中心に聞かれつつ、社内の事業とのマッチングを見られます
・自身の強み、弱み
対策としては、想定問答を作り、声に出して喋れるようになることです。
何も考えていないことをスムーズに話せる人はほぼいないでしょう。
あまり時間をかけすぎるのもいい印象を与えないので、端的に簡潔に説明しましょう。
面接のときの心得
準備をしっかりしておけばほぼ問題ないですが、オンラインでの面接になるので以下は気をつけましょう
・声のトーンは高めに(語尾を上げる意識をすると、明るく聞こます)
・無表情にならないように(自分の顔が巨大に映し出されていることを意識しましょう)
また、
・顔色が悪く見えるので、明るいところがおすすめです
あとは、ぱっと回答が浮かばないような質問にもビビらずに、自信を持ってポジティブに回答していきましょう。
方向が間違っていった場合でも、案外その回答が自分の本心であることを面接で知ることもあります。
企業さんには時間をとってもらっている中申し訳なくはありますが、見えていない自分を掘り出してもらっている側面もあるので、まずは言葉を発していきましょう。
面接後の報告や対応
面接が終わったら、エージェントへ所管などを報告します。
優秀なエージェントの場合だと面接前にもフォローのメールが来ますし、終わったあともフォローの連絡があります。
エージェントへの印象も大切な活動の一貫ですので、仮にその面接がうまく行かなかったとしても、丁寧に事実を伝えていきましょう。
ここで、企業の顔色をうかがう必要はないので、自分が選ぶ意識でしっかりと考えて伝えましょう。
おわり
いかがだったでしょうか、少々長くなりましたが、今回は東南アジアへの海外転職に向けて、第一歩である心得や求人の見つけ方に関して流れを簡単にご紹介しました。
少しでも、具体的な海外転職のイメージが付けば幸いです。